「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰」を進めるには
「こうちさんぽメールマガジン」2011.10月号より
カウンセリング担当相談員 槇本 宏子
今年度から、メンタルヘルス対策支援センターにおいて「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援」も行うようになりました。どのような支援を行うかは、事業所と話し合って進めて行きます。
基本的な考え方
円滑に職場復帰を進めるには、職場復帰プログラムの策定や関連規程の整備等により、休業から復職までの流れをあらかじめ明確にしておくことが必要です。
職場復帰支援の流れ
- 第1ステップ 休業開始及び休業中のケア
- 第2ステップ 主治医による職場復帰可能の判断
- 第3ステップ 職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成
- 第4ステップ 最終的な職場復帰の決定
- 第5ステップ 職場復帰後のフォローアップ
以上が、手引き(改定 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き)による基本的事項です。この手引きを基に各事業所が職場復帰支援プログラムや職場復帰プランを策定するわけですが、実際にはどのように運用するのかといった具体的なイメージがつかず困惑される事業所が多いと思われます。ご相談を受ける中で、
- 主治医との連携の仕方はどのようにしたらいいか
- 復帰可能診断書をもらったが、最終判断は誰が行うのか
- 産業医にどのように関わってもらったらいいか
など、実際に動き方に関するご質問が多いと感じています。このような具体的なご質問をお受けしながら、その事業所にあったプランをご一緒に考えながら進めていくのが我々の役割です。ご質問も含めて、何かございましたら、メンタルヘルス対策支援センターにお気軽にご相談ください。