日々の業務のなかで
「こうちさんぽメールマガジン」2007.12月号より
保健指導担当相談員 五十嵐 惠子
私は健診機関の保健師です。現場では血圧測定・問診の確認・保健指導が主な業務です。血圧を測定することも以前よりは一般的になったとはいえ、年一回健診の時だけ測っている方も多いです。
30年以上前のことで恐縮ですが、血圧測定は、学生時代に臨床実習で指導教官がそばに居てくださり血圧測定した後に廊下で、「あなたは何を基準に測定判断したの?何が考えられるのかしら・・・」みっちり指導を受け、その後本を開いたことなど思い出され未だに血圧測定と言えども奥は深いぞという想いがあります。
健診の血圧測定で、基準を上回ると深呼吸していただき、再度測定するとかなり数値が下がる方います。中には、30mmHgぐらい収縮期血圧が下がりご本人自身驚かれるときもあります。血圧は変動します。
是非、こわがらず、おっくうがらず、血圧を測る機会をつくり、自宅で、職場で、主治医で測定することを工夫してみましょう。1回だけの数値で一喜一憂することなく、ふだんの血圧をみていきましょう。ただし、症状がないからそのままにしておくのではなく、自分にあった血圧管理方法を主治医や、産業医、健診時に医師に相談して下さい。
これから本格的に寒くなります。もうすぐお正月ですね。
どうぞ血圧にはご注意下さい。