笑顔と挨拶
「こうちさんぽメールマガジン」2012.2月号より
メンタルヘルス対策支援センター相談員 影山 淳子
皆さんは、朝職場でどのような挨拶をされていますか?ボソボソと低い小さい声で「おはようございます」でしょうか? 相手の方の声に、チョコンとおじぎのみでしょうか? 実は、最近ある事をメンタルヘルスの研修をしていて発見したのです!参加者の方に「お隣の方に大きな声で笑顔を添えて、『○○さん おはようございます』と言ってみて下さい」とお願いし、そして「そう言った後のご自分の気持ちはどうですか?」と質問しました。すると「自分自身がなんだか元気になれました!」という感想だったのです。ちょうどその時、私自身も説明しながら笑顔で挨拶を繰り返している内に、自分が元気になっていくのを実感した直後でした。ドンピシャリ! あーこれなんだ。出会った相手から、笑顔で明るい挨拶をもらうと、幸せな気分になりますね。だけどそれだけではなかった。実は、声を発する側の“自分自身のこころ”にも、“笑顔と元気”を発信していたのですね。
ある会社の幹部の方がおっしゃっていました。「笑い声がある職場は、働く人が長続きするんだよ」と。メンタルヘルスの支援をしていて思うことは、働いている人の“心理的孤独”や同僚・上司との“心理的距離” がどの程度なのか?ということです。笑顔を添えて相手の名前を呼びながらの挨拶は、自分自身のこころを“バリアフリー”にすることであり、相手も自分も幸せな気持ちで包み込み、元気にしてくれるものなのですね。