労災疾病等医学研究普及サイトの御案内「振動障害」の研究について
振動障害と糖尿病の関係は御存知ですか?
産業界で使用されているハンドブレーカーやインパクトレンチなどの手持振動工具は、長時間の使用により様々な振動障害を発症させることがあります。
一方、糖尿病は日本人の食生活の欧米化を背景に、有病者とその予備群はいずれも約1,000万人と推計されています。
両者は末梢神経障害、血管障害という点で類似した病態を呈することから、診断の際には鑑別が必要です。
この研究では、末梢神経障害の評価に関する検査法として、振動覚閾(しきい)値、電流知覚閾(しきい)値検査を行い、対照群、糖尿病群、振動障害群のデータを用いて、振動障害と糖尿病の鑑別診断における考察を行いました。研究概要や結果はこちらになります。
http://www.research.johas.go.jp/22_sindou/thema05.html
http://www.research.johas.go.jp/booklet/pdf/2nd_digest/06.pdf
いずれの検査も末梢神経障害の鑑別診断や病態解明に有効であることが示唆されました。