労災疾病等医学研究普及サイトのご案内 「脳・心臓疾患」について
脳梗塞などの「脳血管疾患」と、心筋梗塞などの「心疾患」について、これらの疾患が仕事を主な原因として発症した場合、「過労死」と呼ばれます。当機構では、第2期労災疾病等医学研究において、過重労働による脳・心臓疾患を防止するための研究を平成21年度から平成25年度まで行いました。
この研究では、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県亘理町住民のコホート調査を行いました。
その結果、微量アルブミン尿の検出された人は、検出されていない人よりも心血管疾患発症リスクが約2.3倍も高いことがわかりました。よって、日本人の一般住民において、微量アルブミン尿が脳・心血管イベントを予測できる可能性が示されました。
また、様々な職種が混在する地域職域集団において、量的、質的職業ストレスが健康障害リスクとなるか否かを調査した結果、長時間労働は「肥満」と「うつ」のリスクとなり、能力を十分に発揮できない仕事を行う技能の低活用は「高血圧」と「うつ」のリスクとなる可能性が示されました。
研究の詳細については、こちらのサイトをご覧ください。