メールマガジンバックナンバー

こうちさんぽメールマガジン第27号

2009.4.1

トピックス

緊急の自殺予防対策について通達

厚生労働省

平成21年1月30日、厚生労働省は「現下の経済情勢を踏まえた緊急の自殺予防対策」を都道府県労働局長に通達した。通達は、解雇及び雇止めに伴い住居の退去を余儀なくされる者が相当数新たに発生するなど、自殺の社会的要因である失業や倒産、多重債務問題の深刻化を懸念して発出されたもの。また、通達では自殺に至る可能性のある者が抱える課題は多様であり、うつ病などの健康要因と失業や倒産などの社会的要因の課題が相互に関連しながら有する場合があることから、医療、福祉、労働分野等の関係機関間の連携強化を図ることを求めている。
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自殺予防総合対策センターのホームページ
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※高知県の「いきる・ささえる」相談窓口一覧表

高知県自殺対策行動計画について

高知県

高知県は平成21年3月27日の自殺対策連絡協議会(会長:加藤邦夫高知大教授、16人)で、平成28年までに自殺率を17年比で20%以上減少させる数値目標を盛り込んだ高知県自殺対策行動計画の最終案を提示した。県は近く正式決定し、21年度から行動計画に沿った取り組みを進める。

計画は、高水準が続く本県の自殺率を21年~28年度で減少させるのが狙い。家庭や学校、職場などの基本的な役割のほか、相談従事者の資質向上へ研修を実施する方針などが明示されている。

また、パブリックコメント(県民からの意見募集)を踏まえ、悩みを身近で聴く傾聴ボランティアを養成し、孤立を防ぐ環境づくりに努める。
この日の意見交換で県の担当者は、昨今の急速な景気悪化による失業や倒産で自殺者が増える可能性に懸念を示し、「関係機関との連携を一層強化したい」と述べた。

(内容:平成21年3月28日、高知新聞朝刊より)

妊娠・出産等及び育児休業等を理由とする解雇その他不利益取扱い事案への厳正な対応等について

厚生労働省

平成21年3月16日、厚生労働省は妊娠・出産等及び育児休業等を理由とした不利益取扱いに関する労働者からの相談が増加傾向にある状況を踏まえ、妊娠・出産、産前産後休業及び育児休業等の申出又は取得を理由とする解雇その他不利益取扱い事案について、各都道府県労働局長に対し、労働者からの相談への丁寧な対応、法違反の疑いのある事案についての迅速かつ厳正な対応、法違反を未然に防止するための周知徹底等に関する通達を発出し、これらの取組を徹底することとした。

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※お問合わせ先:高知労働局雇用均等室 電話 088-885-6041

受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会の報告書について

厚生労働省

平成21年3月24日、厚生労働省は平成20年3月より6回にわたり受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会を開催し、意見聴取を踏まえた検討を経て、報告書をまとめ発表した。
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「平成20年版 働く女性の実情」について

厚生労働省

平成21年3月26日、厚生労働省は「平成20年版働く女性の実情」を発表した。厚生労働省雇用均等・児童家庭局では、昭和26年以来働く女性に関する動きを取りまとめ、「働く女性の実情」として毎年紹介しており、平成20年版では平成20年の働く女性の実態とその特徴を明らかにするとともに、大学進学率が上昇し続けている女性について、その就労状況等を概観し、働く大学女性の現状・課題を分析している。
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国が定める規格を具備していない防じんマスクの流通について

厚生労働省

平成21年3月27日、厚生労働省は欠陥のある防じんマスクを輸入し販売していた事業者に対し、この防じんマスクの自主回収と、販売店、利用者に対し欠陥があった事実について必要な状況提供をするよう指示したことを発表した。

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「女性による女性のための専門外来」始めました!

愛媛労災病院

愛媛労災病院よりお知らせ

新しく始めました!一言で言うと、「女性による女性のための専門外来」です。
男性医師には恥ずかしいから聞きづらい、相談しにくい、何科に相談したらいいかわからない・・などで、つい受診を先延ばしにしていて症状が悪化してしまうケースがあります。そのようなケースを避けるため、総合外来として女性医師が、性差とプライバシイーに配慮しながら、症状を問わず女性患者の心身の不調や悩み全般をじっくりお聞きし、適切な専門外来に治療をつなげていき、女性の心と健康をサポートしていきます。
当院では対応できない専門的な治療を必要とする場合や、患者様のご希望により、お近くの医療機関にてその後の治療をお受けしたい方には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。

  1. 特徴     完全予約制(女性医師による1人15分~30分程度の診療)
  2. 診療日・時間 毎週月曜日 14:00~16:00
  3. 対象者    女性であれば、どなたでも受診可能
  4. 診療費    健康保険診療
  5. 予約方法   電話による予約または当院窓口にて受付いたします。(※当日のご予約はお受け付けいたしておりません)
    受付時間:8:30~16:00
    〒792-8550
    愛媛県新居浜市南小松原町13-27
    愛媛労災病院 地域医療連携室
    直通電話:0897-33-6199
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脳・心疾患(過労死)予防パンフレットについて

関西労災病院

今般、関西労災病院 労災疾病研究センターを中心とする研究班による、独立行政法人労働者健康福祉機構 労災病院等13分野医学研究・開発、普及事業のうちの分野名「業務の過重負荷による脳・心臓疾患(過労死)」の研究について、産業保健関係者をはじめ一般の方々にも広く知っていただくためのパンフレット「仕事の過重な負担に脳や心臓の病気(過労死)の発生を防ぐために」が作成され、本パンフレットのPDFが関西労災病院のホームページで公開されています。

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関西労災病院労災疾病研究センター
〒660-8511 尼崎市稲葉荘3丁目1-69
電話 06-6416-1221

相談員の窓

人は何故病気になるのでしようか

産業医学担当相談員 坪崎 英治(高知検診クリニック 院長)

人は何故病気になるのか、この疑問にたいしては古来から様ざまな答えが様ざまな人々から出ているのはご承知のとおりです。感染症を別として、これらの中で、最近やや定説として認知されはじめているのが遺伝子による運命予定と、加齢あるいはそれまでの本人の良くない生活習慣の組み合わせが発病を惹き起こすという説です。
最近読みました「運命の暗号」という遺伝子学者の村上和雄さんの著書の内容の一部を御紹介してみましよう。
それによりますと、日本民族は糖尿病になり易い遺伝的体質を生まれながらに持っている人が、世界の中でも特別多いのだそうです。私たちは、農耕民族ですから現代はともかく、過去には天候異変や病虫害による不作、ひいては飢饉と無縁でおれません。近々過去一千年の日本の歴史をひもといても約三十回もの餓死者が出るほどの重大な飢饉があったようです。
私たちはその飢饉に耐えて生き残った人々の子孫であり、調べてみると我々の体細胞内にある遺伝子の中にいわゆる倹約遺伝子というものを持っている人が特別多いのだそうです。
この倹約遺伝子を持っている人は、そうでない人と比べると基礎代謝率が約10%低いのだそうです。一日量にして200キロカロリ-も節約出来る、車で言えば、ガソリンをあまり喰わない省エネタイプのからだなのです。意識的に節食あるいは肉体運動を増やして余剰カロリ-の蓄積を防がないと肥満と糖尿病の発病が増えるのだそうです。
これに対して、狩猟牧畜民族は中世までの三圃農業の改善により、冬季における家畜の飼料が確保されたことから重大かつ長期にわたる飢饉に遭遇することが少なく、倹約遺伝子の保持者も多くないそうです。
このように飢餓という人類の生存の危機がきっかけとなって獲得されたインスリン抵抗性の増大による血糖維持能の向上があり、この遺伝子の進化が現代に至って糖尿病という病気に繋がるような例は他にも幾つかあります。
これも丸山征郎さんの「背広を着た縄文人」という著書に紹介されているのですが、病原菌の感染に対し有効な抗生物質など持たない古代人は免疫力を増大させ、異物排除能を向上させました。この獲得された遺伝子上の進歩がアレルギ-、アトピー疾患、自己免疫疾患を引き起こすのです。現在多くみられる花粉症もこの異物排除能が行き過ぎて病的症状が發生しているのです。
この他外傷など怪我による出血死に対して、獲得された凝固能の増大と止血機能の向上が、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞と無縁とは言えないのです。
ほかにも食塩の不足がNa貯留能と維持能を来たし高血圧につながり、栄養不良が高栄養源である脂肪への味覚嗜好と吸収能を高め、肥満、高脂血症、動脈硬化に関連しているのです。
私達の身体は約60兆個の細胞で構成されていますが、一定期間のサイクルで分裂しており、特に骨髄と胃腸壁の細胞は常に分裂しているのです。それぞれの細胞内の遺伝子に書き込まれたプログラムにより細胞増殖が増えたり、抑制されたりするわけですが、加齢や発癌物質摂取の影響で遺伝子に異常が生じると、誤った指令が出て細胞は無制限に増殖を続けることがあり、これが発癌なのです。
私達は良好な生活習慣を維持することにより体細胞内のDNAの異常化を防ぎ、健康長寿を期待しましよう。

ご相談・ご要望を受け付けています。

ご利用時間:午前8時30分~午後5時15分(土・日曜日・祝祭日、年末年始除く)

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