こうちさんぽメールマガジン第56号
お知らせ
新年あけましておめでとうございます。
いつもご愛読ありがとうございます。
当センターでは、毎月月初めに配信していますメルマガに加え、年4回(1月、4月、7月、10月の各月15日配信予定)特別便を配信しています。
特別便は、メールでは提供できない写真等の情報が含まれているため、当センターのホームページ内に設けましたメルマガ・コーナーにリンク(ご覧になりたい情報のアドレスをクリックしてください。)してご覧いただくシステムに変更いたしました。
今後共、皆様のご期待に沿う情報を配信いたしますので、ご愛読よろしくお願い申し上げます。
トピツクス
厚生労働省に設置されている労働政策審議会は、厚生労働大臣に対し、今後の職場における安全衛生対策について建議を行いました。内容は定期健康診断時のストレスチェックや事業者に全面禁煙や喫煙室設置を義務づけることなどです。以下は建議において実施すべきとされた対策の柱です。
- 機械譲渡時における機械の危険情報の提供の促進
- 職場における自主的化学物質管理の促進
- 職場における受動喫煙防止対策の抜本的強化
- 職場におけるメンタルヘルス対策の推進
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労働衛生工学シリーズ
活用される「安全衛生管理計画」策定のために
労働衛生工学担当相談員 門田 義彦
あけまして、おめでとうございます。お正月によく聞くことわざに「一年の計は元旦にあり」があります。「ものごとは最初が肝心」という意味で、お正月に、今年はどういう年にしようかと、いろいろと考えることが大事だということでしょう。
安全衛生の分野でも、年(年度)のはじめには「安全衛生管理計画」を策定しなければなりません。ところが、作ってはいるのですが、ファイルにしまい込んだままという”残念な”計画があります。なぜでしょうか?・・・ということで活用される計画にするためには、どうすればよいのか、考えてみました。
第1に計画を作る段階です。
ここで、もっとも大事なのは、「なぜ計画を立てるか」を改めて認識することでしょう。生産分野でも「生産計画」が大事になるように、安全衛生分野でも「計画」が必要になってきます。安全衛生の目的については、いうまでもありませんが、計画を策定する目的は、安全衛生の充実のために欠かせないものです。
つぎに、トップの方針表明が大事になります。もちろん安全衛生に関す意識は、誰もが持っているはずですが、トップがこれをかたちにして表明することで、組織がどの方向に向かっていくかが明確になります。
そして、計画策定にあたって、過去よりも進歩することが必要です。昨年の計画のコピーでは、意味がありません。逆に、理想を追いすぎるあまり、達成がとても不可能な計画になってもだめです。机上の空論ではなく、現場の意見を取り入れることが重要になります。そのためには、リスクアセスメントの結果や安全衛生員会を活用して下さい。
さらに、目標は具体的に設定して下さい。抽象的で曖昧な目標だと、計画の進捗状況がわからなくなってしまいます。例えば、「健康診断の受診率をあげる」ではなく「健康診断の受診率を95%にする」とか、「職場の騒音をさげる」ではなく「職場の騒音を90dBから85dBにする」いったふうに、数値目標を掲げるとよいでしょう。
第2に計画を実施する段階です。
方針が決定され、目標が掲げられたら、活動する内容が決まります。活動する際には、中心となる人が必要です。衛生管理者や衛生推進者が、中心となりますが、職長や管理職も巻き込みましょう。
作業者に「何をするべきか」が浸透しているでしょうか? 計画を進めていく主体となる作業者が、目標や計画を知らないようでは、達成はできません。目標や管理計画を見やすい場所に掲示したり、ミーティングや行事を活用したりして、周知に努めて下さい。
第3に計画をチェックする段階です。
目標を達成するための道筋(スケジュール)が計画です。長い期間では、中途での経過を点検することが必要です。1年間の目標をもとにして、月別に中間目標を設定し、達成状況を点検して下さい。中間目標の達成状況によっては、計画を変更することも必要となってきます。
最終的に「安全衛生管理計画」の達成状況はどうだったでしょう。達成した項目、未達成の項目がでてくると思います。これを評価し、次年度の計画に活かすようにして下さい。
このように年(年度)の初めには、実効性のある「安全衛生管理計画」を策定し、安全衛生活動を計画的に推進しましょう。
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