こうちさんぽメールマガジン第62号
トピックス
東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い復興をお祈り申しあげます。
東日本大震災に係る電話相談の実施について
独立行政法人労働者健康福祉機構(理事長:名川弘一)では、この度の東日本大震災を受け、3月11日(金)本部(川崎市幸区)に災害対策本部を設置し、被災者の方々を支援するために、既に行っている電話相談をフリーダイヤルで実施する健康確保支援対策を決定しました。
- 0120-226-272(フリーダイヤル)平成23年3月30日(水)開設
メンタルヘルスに関する電話相談(全国共通)
相談時間は9:00~12:00、13:00~17:00(土・日・祝祭日を除く) - 0120-765-551(フリーダイヤル)平成23年4月6日(水)開設
健康相談に関する電話相談(全国共通)
相談時間は13:00~17:00(土・日・祝祭日を除く) - 東日本大震災に係る健康相談窓口(メンタルヘルスを含む)及び情報について(本部)
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※上記の電話番号は最寄りの産業保健推進センターではなく、空いている回線の推進センターにつながります。
相談員の窓
正常性バイアスとは?
労働衛生工学担当相談員 門田 義彦
このたびの震災で多大なる被害が出ました。被災された方々や関係者の方々には心よりお見舞い申し上げます。この原稿を書いている4月の時点では、まだ事態は収束していません。そういったなかで、さまざまな問題が浮かび上がってきています。今の時点では時期尚早かもしれませんが、こういった問題から教訓を学び取り、将来に活かすのはわれわれの使命だと思います。
私が気になったのは、原発で3人の作業者が継続して被ばくしてしまったことです。このように危機的な状況にあってもまだ安全だと判断して、事態を軽視してしまうような思い込みは「正常性バイアス」と呼ばれています。
「正常性バイアス」は、誰にでも備わっている心理メカニズムです。たとえば、職場で火災警報機が鳴ったときに、誤報だと思いこんで避難をしないということはありませんか?たしかに、日常生活において、さまざまな現象に過剰反応するよりも、正常の範囲内であると考えて、心の平安を保つのは合理的な判断だと言えます。しかし、火災のような非常時、酸素欠乏作業のような危険作業など、リスクの高い場面では「正常性バイアス」が取り返しのつかない結果に結びついてしまいます。
では、こういった「正常性バイアス」を排除して、客観的な判断をするにはどうすればいいのでしょうか?それにはまず、人間にはこういった思い込みが存在することを知ることが大事です。次に、危険性重大性の認識、すなわち自分たちが非常に危険な状況にあるとの判断が必要です。これらのための安全教育と訓練が欠かせないでしょう。さらに、危険作業では、事前にリスクアセスメントを実施して、それぞれの作業者がリスクを認識することが必要になります。
「正常性バイアス」という思い込みを知って、危険に対して客観的な判断ができるようにこころがけましょう。
メンタルヘルス対策支援センター事業のご案内
厚生労働省委託事業
【お問い合わせ先】
メンタルヘルス対策支援センター(当センター内)
〒780-0870 高知市本町4-1-8 高知フコク生命ビル7階
TEL・FAX:088-855-3061(メンタルヘルス対策支援センター専用)
Eメール:mental@kochisanpo.jp(同上)
相談・問い合わせQ&A
産業保健に係る相談業務の取り扱いが本年4月より変わりましたのでよろしくお願いします。
相談業務については、昨年度まで実施してきた待機方式の窓口相談に代わり、事前予約方式による面談相談を実施することとしましたので、面談相談を希望される方は、事前に当推進センターまで電話等で予約下さるようお願いします。
また、今までの電話、メール、FAX等での相談や実地相談も受け付けておりますのでご活用くださるようお願いします。
産業保健に関する質問であれば、どんなことでも構いません。お気軽にお問い合わせください。
相談は無料です。
貸出図書・DVD・機器のご案内(貸出:無料)
図書・DVD(センター実施研修会)・研修会等用機器(作業環境測定用・研修用)を無料で貸し出しています。
なお、作業環境測定用機器については、精度管理を実施していませんので、測定された数値は保障できませんのでご了承ください。
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