職場におけるメンタルヘルス対策の3年間の変化と外部機関の支援
はじめに
職場におけるメンタルヘルス対策は、近年ますます重要な課題になってきている。当センターでは、2007年に県内の事業場の協力を得てアンケート調査を行い、メンタルヘルス不調の発生が他県と変わらないとみられる一方で、対策についてはやや遅れている可能性があることを報告した。その後、当センター内にも「メンタルヘルス対策支援センター」が設置されるなど支援体制の充実が図られ、その利用も増加しているが、職場での課題はますます増大の状況がうかがえる。
そこで、前回調査後の3年間の変化を把握し、併せて外部支援機関としての当推進センターの役割について考察したいと考え、本調査研究を行った。
調査内容は、1事業場を対象とする、職場におけるメンタルヘルス不調とその対応に関するアンケート調査(事業場アンケート調査)、2当推進センター内に設置されているメンタルヘルス対策センターを利用した事業場の支援後の取組み等に関する訪問調査(支援利用事業場訪問調査)である。
なお、本調査研究は、産業保健調査研究倫理審査委員会設置要綱第9条に基づく承認(平成22年4月27日、通知番号17)を得て実施した。
ご協力いただいた各位に厚くお礼を申し上げます。
平成21年3月
高知産業保健推進センター
所長 大原啓志
職場におけるメンタルヘルス不調とその対策の現状(事業場アンケート調査)
職場におけるメンタルヘルス不調とその対策の現状(事業場アンケート調査)
メンタルヘルス対策支援センター訪問支援利用事業場の支援後の取組み
メンタルヘルス対策支援センター訪問支援利用事業場の支援後の取組み
【代表研究者・分担研究者】
大原 啓志:高知産業保健推進センター・所長
伊藤 高:高知産業保健推進センター・相談員
下寺 信次:高知産業保健推進センター・相談員
槇本 宏子:高知産業保健推進センター・相談員
【協力研究者】
小松 律:高知産業保健推進センター・メンタルヘルス対策支援センター・促進員